パグ

パグについて

パグの歴史

パグは中国の古い愛玩犬です。
オランダにもたらされたのが1600年代の末頃だったといわれており、
そのためヨーロッパではオランダの原産犬種として信じられていた時代が長くありました。
ペキニーズなどと同じ祖先犬から作出されたといわれています。
ですが、中国におけるこの犬種の沿革は全く不明と言われています。

イギリスには、オランダ東インド会社を通じてもたらされるや、
貴族の夫人たちに愛好され急速に人気犬種となりました。当時は断耳をする習慣でした。
パグとは、ラテン語のにぎりこぶしのことで、頭
部の形がにぎりこぶしに似ているところから名付けられたと伝えられています。
国によって犬種名が異なっている珍しい犬です。

特長・性格

性格は穏やかで攻撃的になる事はなく、主人に非常に忠実と言われるパグ。
安定した性格で、愛嬌があり愉快で活発な性格です。
一方で嫉妬心が強く頑固な面も持ち合わせています。
小さなアパートでも、田舎でも、大きな屋敷でもどんな境遇にもたやすく適応する賢い犬です。
小型、短毛なため飼育には手間がかかりませんが、寒さや暑さには弱いところがあります。

  • 頭・顔頭は大きくて丸く、ずんぐりむっくり。
    しわくちゃ顔は愛嬌があり人気の理由です。 表情豊かでとても癒してくれます。
  • まんまるの瞳はダークでとても大きい。
    優しくて情熱的な表情を作り出します。
    興奮している時にはきらきらと輝きます。
  • 薄くて小さい耳は、とても柔らかです。
    後ろに折れる(ローズ耳)と、前方に
    折れる(ボタン耳)の2種類います。
  • ボディ胴が短く肩幅、腰幅ともに広くがっしりしています。しっぽはおしりの上でカールしているのが特徴です。
  • 前足、後ろ足ともに丈夫で、
    ボディの真下に真っ直ぐ伸びています。
    爪はブラックをしています。
  • パグの鼻先は短く呼吸が浅いため、
    とても鼻息が荒いです。
    よくいびきをかくところもチャーミング。

パグの毛色

パグの毛は細く短いですが柔らかいため、手触りがとても良いです。
また、滑らかで光沢がある毛質です。

毛色はシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4種類で、
どの毛色もはっきりとして分かりやすい点が特徴です。
トレース(後頭部から尾にかけてのブラックのライン)や
マスクとのコントラストもはっきりしています。

飼い方・育て方・しつけのコツ

エサについて

子犬の餌はぬるま湯で軟らかくしてから与えましょう。
当分は1日2~3回に分け、発育とともに回数を減らし、朝夕の2回にしてください。
成長に合わせてドッグフードや餌など変えていくことも大切です。

成犬になれば、少量で必要な栄養素が摂れる餌を選びましょう。
たとえば動物性のたんぱく質を多く含んだものや新鮮な肉、
余分な添加物や香料などは含まれていないものを選びましょう。

パグは食欲が旺盛なので、必要な栄養やカロリーを考えながら餌を与えることが重要です。
また、人間のご飯はパグにとっては塩分など多すぎることがあるため、
欲しがってもあげないようにしてくださいね。

散歩について

パグは鼻が短いため呼吸が苦手です。
呼吸による体温調整が苦手なため、呼吸困難や熱中症になることが多いです。

日差しの強い所を散歩するとアスファルトの照り返しなどで体温が上昇し、
熱中症になる恐れがあります。

陽が出ている時はなるべく日陰の涼しい所を選び、
夏のように外気温が高い時は、朝や夕方など比較的気温が低い時間帯を選んで
散歩をするようにしましょう。

またパグは寒さにも弱い犬種ですので、
冬のように外気温が低い時は、太陽が出ている昼間を選んで散歩をするようにしましょう。
寒い季節や風の強い日などはお洋服を着せてあげるなどして温めてあげましょう。

しつけについて

パグの顔のしわは湿疹などができやすく、皮膚トラブルの原因にもなります。
散歩から帰ったあとや食後には必ず丁寧に蒸しタオルなどで拭き取ってあげてください。

パグは人懐っこい性格のため、叱ることより褒めて伸ばすようにしましょう。
小型犬であっても噛む力は強く、本気で噛まれると怪我をします。
歯の生え変わりの時期には専用のおもちゃを与えたり、
飼い主さんの手を甘噛みさせ続けると、噛んで良いものと思い込んでしまいますので、
わざと大きい声を出したりして、噛むのはいけないこととしつけましょう。
甘噛みだから大丈夫と思うのではなく、甘噛みからしつけが始まっています。